マレーシア駐在の日々

マレーシアでの生活、言葉、ライフハックについてゆるく発信します。

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カレーが嫌いなインド人

 

「カレー嫌いやねん、私」


友人のインド系マレー人(女性)と妻との3人でランチの約束をしていた本日。

マレーシア人の約1割はインド系なので、マレーシア各地に本場仕込みのおいしいカレー屋がたくさんあります。


その友人はインド系なのでもちろんカレー詳しいやろ!と思い「お勧めのカレー屋教えて、そこ行こう」と以前からお願いしていました。

なのに返事はどこか歯切れが悪く、やっとお店の連絡がきたのは約束の1時間前。


そのカレー屋で集合し、みんなでシェアしようともちろんカレーを注文。

しかし運ばれてきたカレーにはほぼ手をつけず、ビリヤニ(インド風混ぜご飯)とフライドチキンのみ食べる彼女。


あ、俺らに食べさせようと気遣ってくれてんのかなと思い「どうぞどうぞ」とカレーを勧めるも、やんわりカレーを遠ざける彼女。

「どしたの?」と聞くと、彼女から飛び出した冒頭の一言。

 

天地がひっくり返りました。

耳を疑うどころか、友人を疑いました。

 

カレーが嫌いなインド人。。

 

詳しく聞いてみると、幼少期から毎日食卓にカレーしか出てこなかったので、違うものが食べたいと泣きながら母親に懇願するも聞き入れられず、結果大嫌いになってしまったとのこと。

 

「大人になって家族ができたら、カレーは一切作らないと決めたんだ」

と爽やかに語る彼女(インド人)。

 

自分の中に偏見があったことを反省しました。


キムチが嫌いな韓国人もいるでしょうし、

ピザが嫌いなイタリア人も、

パンが嫌いなフランス人も、

羊が嫌いなニュージーランド人もいるでしょう。

 

納豆が嫌いな日本人も、、そういえば私も嫌いでした。

 

人種のるつぼと言われるマレーシアで様々な人種と付き合う中で、偏見なんてとうの昔に消えたと思ってました。

でもまだまだ自分の中にこうした無意識の偏見が残ってることを認識しました。

 

さらにつづける彼女。

「朝からカレーなんてとんでもないよね。胃が疲れるしお勧めしないよ!」

それをインド人が言うのか。。とまだ自分の中に残ってる偏見に気づかされました。

 

とりあえず、インド系の友人だからといって「カレー屋案内して」は禁句にしたいと思います。