マレーシア駐在の日々

マレーシアでの生活、言葉、ライフハックについてゆるく発信します。

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地獄のゴルフ

ゴルフ天国と呼ばれるマレーシア。

日本の半額以下でラウンドできるお手軽さからそう呼ばれています。

 

そんな流れに乗って、マレーシアに来てからゴルフを始めた私。

かといってのめりこむこともなく、二ヶ月に一度ほど周りのベテラン日本人おっちゃん達とラウンドする程度。

 

そんな状態なので何もかも周りの人に頼りきりで、この1年半自分でマナーを学んだりレッスンに行くこともありませんでした。

 

スコアも130を下回ることなく、ドライバーは空振りかチョロ。林に打ち込み、池に打ち込み、5パットくらいする迷惑者です。

 

ゴルフしない人にはピンとこないかもですが、他のスポーツで例えると、

野球で4人連続四球与える投手

サッカーでボール持って相手ゴールまで走るキーパー

バドミントンでサーブをスマッシュする選手

将棋で初手から王手を打つバカ

 

この上なく迷惑ですね。

 

 

そんな先日、会社のマレー人同僚から

「モリオ、ゴルフやるんだろ?みんなで来月ゴルフ行くぞ!」のお誘い。

「はーい。日本人おっちゃんは?」

「いない、モリオ以外はマレー人だ」

「経験者は?」

「24人中モリオだけだ!」

 

 

すっと血の気が引きました。

顔が青ざめるのを越して無色になりました。

 

自分以外初めて?

「いやちょっと待って俺も初心。。」

「みんなーモリオが行くぞ!わからないことはモリオに聞け!」

 

 

それから度々、

「安いゴルフクラブ売ってる店教えて」

「打ちっぱなしはどこがいいんだ?」

などマレー人から無色の私に質問の嵐。

 

ゴルフクラブは貰いもので、打ちっぱなしに行ったことすらない私に答えられることは何もありません。

 

このまま行けば24人全員でマナー違反の連発、ゴルフ場や他プレイヤーから叱責の嵐を受けることは確実。

どこがゴルフ天国やねん、地獄やないか。

 

 

なんとしても地獄を見るのは避けたい。

そこでやっとゴルフマナーを学び始め、レッスンにも通い始めました。

これを機に迷惑ゴルファーを卒業し、紳士ゴルファー(ベスト138)を目指す。

そしてみんなを導き、楽しいゴルフを実現する。

 

「バンカーから打つときって地面にクラブつけたらあかんのか」

「左肘って曲げへん方がええのか」

学びはじめると、こんなに何も知らなかったのかと自分がいかに適当、迷惑この上ない存在だったか理解しました。

 

ラウンドまであと4日。

スコアなんてどうでもいい、目標はとにかく何も起こさず終わらせる。

 

ここはマレーシア。ゴルフ天国。

そう言い聞かせて地獄へ向かいます。