マレーシア駐在の日々

マレーシアでの生活、言葉、ライフハックについてゆるく発信します。

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マレーシアのサービス その2

相変わらずマレーシアのサービスというのは、何かどこか足りてない。
こう感じるのは、世界最高のおもてなし国、日本で生まれ育ったからでしょうか。
「なぜそうなる?」と思うことばかり。

 

とある日、餃子屋さんに行った時のこと。
とてもおいしいと有名で、店にはいつも行列。
我々夫婦も少し待たされながらも、意気揚々と入店。

テーブルのQRコードをスキャンして、スマホで注文ができる!
おお、しかも注文して5分もたたず出てきた!
そこまではいいんですが、

 

 

注文票を餃子で押さえるのやめてもらっていいですか。

どう考えても、餃子つまんで注文票の上に置いてるよね。
大人気店でその対応はどうなん!
ほら、周りの多くのお客様だって文句。。

 

誰も何も言ってない。

 

注文票よけて黙々と食ってやがる。

 

え?これがグローバルスタンダード?
俺が繊細過ぎる?
食べ物とレシートは表裏一体?

とりあえず食べる。
うまい。

 

-----------

 

美容室に行く前に飲み物を買って行こうと、カフェに入り「ミルクティー、持ち帰りで」と注文しました。

すると出てきたのはこちら。

 



プラスチックの袋に入ったミルクティー


「すみません、できたらカップに入れて欲しいです」
「ない」

髪を切ってもらいながらこれをどうやって飲めと?
紐を首にかけて舐める?
いや切った髪入りまくるわ。

ということで美容室ではカバンにぶら下げておき、飲まず。
仕方なく家まで持って帰り、一口。
うまい。

 

注文票が押さえられてても、プラスチックに入ってても、うまい。
でもなんか。。
マレーシアに来て2年半、いまだにこのジレンマから抜け出せずにいます。

 

マレーシアのゴルフ

はい、昨日はマレー人48人とのほとんど初心者ゴルフ、パート2。

パート1はこちら⇓

地獄のゴルフ - マレーシア駐在の日々

地獄のゴルフ その2 - マレーシア駐在の日々

 

それはもうはちゃめちゃで破天荒で型破りなゴルフで、100個の間違い探しをさせられているようで、マレー人たちのフリーダム加減に叫びっぱなしの第1回でした。

2回目ともなればマレー人たちも少しはゴルフのマナーやルールを学んでるやろうな。

 

そんなのは幻でした。夢でした。蜃気楼でした。

今回も破天荒で型破りなマレー人全開でした。

 

 

以下、パート2の報告です。 箇条書きにて。

 

ティーショット気に入らんからって毎回打ち直しすな!

・クラブは数本持ち歩いて。違うな。。っていちいちバギーに取りに帰るのやめよ

・打ち方レッスンはドライビングレンジでやって。3分くらい指導が入った後の見事なシャンクやめて

・何度注意しても出ベソしとるぞ

・俺は飛距離が短いから前の組には打ち込まない!と言った途端に会心の一打を打つな

・グリーンの上でタバコ吸ったらあかん

・おいキャディさん、なんでアンタも吸うとんねん

 

今回も間違い探しの連続。

いや間違い探しと言うより、間違いがあちらからめちゃくちゃ主張してくる。探す必要が無い。

多少はたしなめるべきキャディさんも一緒になって笑ってる。

 

そんなこんなで約5時間ぶっ通しのゴルフやっと終わり。

幹事がレストランを予約してくれているというので、そこへ向かう。

お腹減ったーごはんーと会場に着いたら、用意されてるのは

 

・焼き飯

・焼きそば

ビーフン炒め

炭水化物と炭水化物と炭水化物。

 

え、中学生の合宿?

平均年齢40歳の夕食これ?

野菜とか食べたくない?

みんな気にもせず、というか進んでかじりついてる。

 

 

色々言ってごめんなさい。

一緒にコース回ってくれてありがとう。

幹事業務もありがとう。

次は俺も幹事に入れてね。教育とメシ担当やります。

 

皆さま、マレーシアにお越しの際はぜひゴルフを。

マレー人てどんな人たち?を学ぶには、ゴルフが一番です。

マレーシアのYakiniku

10月にマレー人を連れて日本出張を予定しています。

期間は1週間。その数なんと22人。

世界フリーダム代表のマレー人を22人も連れて、何も起きないわけないですね。

2,3人は途中で消えるかもしれません。

また詳細レポートします。

 

というか、準備段階からやはりマレー人はファンキー。

 

訪問時の夕食をどうするかということで、一緒に行くマレー人の同僚に

「焼肉でもどう?マレーシアよりおいしいよ。ハラルの焼肉屋さんもあるよ」と提案したところ、

「え、焼肉って日本にもあるの?」

 

は?

何を言ってるんだ彼は。

「当然でしょ。焼肉は日本語なんやし」

 

「え、焼肉って日本語なの?マレー語だと思ってた!」

 

は??

何を、何を言ってるんだ彼は。

どういうこと?

 

「だってマレー語で、Yakini(信じる)ku(私)じゃん!

Yakinikuは『私を信じて!』だと思ってた」

 

ああ、確かに。

 

いや、確かにやないねん。

マレー語に当てはめればそうやけど、考えてみて?

レストランの看板に、

 

私を信じて!

 

て書いてんの見たことある?

書いてたらどう思う?

それ見て「ここ入ろう!」てなる?

「安室ちゃーん!」てなる?

 

https://genius.com/Namie-amuro-with-super-monkeys-try-me-lyrics



 

発想が世界の中心過ぎて、ファンキーすぎて。

まだ2か月後の話なのに、今から不安がよぎります。

 

 

皆さん、マレーシアで「焼肉!」と叫ぶ際はお気をつけください。

マレー人には、

「私を信じて!!」

と聞こえています。

 

 

マレーシア駐在の日々を本にしました

Alamak (アラマッ)! マレーシアのゆるゆる日常風景: 明日から使えるマレー語 26選付き

https://amzn.asia/d/26sGhqw 

 

これまで2年半、色々と奮闘して生きてきたマレーシアでの経験を一冊の本にしました!

 

・「この仕事明日までにできる?」「神の思し召しのままに」

・30分遅刻してきて「ひとりで何やってんのwww」

・インド人「私、カレー嫌い」

 

マレーシアについて何も知らなくても、興味がなくても笑ってもらえるように書きましたので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです!

Kindle Unlimited会員の方は無料で読めます!

マレーシアの修理業者

マレーシアは「築浅の物件ほど危ない」と意味の分からない風説が流れる国。

新築だろうが何だろうが、それはもう色々なものが壊れます。

 

この2年半で私の部屋に起きたことは、

・排水溝が詰まる

・ヒーターから水漏れする

・天井の壁が落ちる

・スライド式ドアのレールが外れる

・洗面台の鏡が落ちる

・ロールカーテンが落ちる

・キッチンのビルトインオーブンが「バチン!」と音を立てて壊れる

 

お祓いでも行くべきか?と思うレベル。

 

その度に修理業者さんを呼ぶんですが、これがなかなか曲者揃い。

腕は確かです。腕は。

ただ色々と、他のものが欠けています。

 

・15時の約束で、何の連絡もなく11時に来る(理由は前の予定が早く終わったから)

・ヒーター交換のため天井に穴を開け、その残骸が家中に散らばる。それを裸足で踏みつけながら歩き回るため、床が真っ白になる

・排水溝の詰まりを直したはいいが、洗面台が全て水浸しのまま帰る

・「いや掃除してよ」とこれらにクレーム入れると「俺らの仕事は修理で、掃除じゃない」と反論(そもそも掃除道具は一切持参してない)

 

修理業者が来る日は、モップと雑巾と掃除機をフル装備し、待ち構えています。

マレーシアの衣装

イスラム教大祭前に同僚みんなで記念写真を撮ろう!ということで、次の日のドレスコードはマレー衣装と連絡が来ました。

 

マレー衣装、いわゆるこういう服です。

https://cdn.store-assets.com/s/762787/i/39855818.jpg

腰巻が無ければ「金持ちのパジャマか?」と思わせるテカテカ素材。

1枚くらい買わないとと思いつつ、ショッピングモールに売っているのを見かけても「いやどこで着るねんこのテカテカ」といつも尻込み。

ということで、マレーシアに2年以上もいるくせに1枚も持っていません。

 

でも、記念撮影は衣装着て撮りたい。

そこで同じくらいの身長の同僚に、

「明日マレー衣装を私の分も持ってきて」

と依頼しました。

 

「任せろ!緑か?ベージュか?紫か?全部持ってきて当日決めるか!」

とノリノリの同僚。

「いやどれか1枚だけでいい」と言っても聞く耳持たず、当日3枚持ってきてくれました。


よしよし、買わなくても何とかなった。

そんな風に考えていましたが、大事な部分を見落としていました。

 

それは、体重差。

確かに身長は同じですが、私の体重は68kg、彼の体重は55kg。

 

持ってきてくれた服すべて、見るからに横幅が全く足りない。

緑もベージュも紫も全部小さい。

 

しまった。。

それでも他に誰にも頼んでいないので、このどれかを着るしかない。

どれにするか。

いや、どれも一緒。

 

とりあえず紫を着てみる。

入らない。

 

押し込むこと約2分。

繊維が軋みを上げる音を聞き、「これはムリ」とギブアップ。

諦めるか。。と思ったとき、

「ベージュには切り込みがある!」

と同僚。

ベージュで再トライ。

 

入った!!

パッツパツ。

息ができない。

ちょっとでも気を抜けば たちまちビリビリと破れる音が聞こえそう。

「はやく、はやく写真撮影を!」

 

このひっきつた笑顔。

 

何とも不自然な姿勢と不自然な表情でカメラに収まり、同僚の手を借りて何とか脱ぐことができました。

 

服を借りる時は縦だけじゃなく横も気にしなければいけない。

本日の学びです。

 

妻「いや、頼む前にすぐわかるやろ」

マレーシアの断食

マレーシアは現在、断食月に入っています。

ハリラヤというイスラム教徒にとって最大のイベントを前に、彼らは約1カ月間の断食をします。

断食と言っても一日中ではなく、日の出から日の入りまで。

それでもその間食べ物はおろか水すら口にできない。

なかなかの苦行と想像します。

 

その証拠に、みんないつもより仕事のスピードが遅い。

いや遅いどころじゃない、仕事してない。

朝はまだしも、夕方はもはや魂が抜けきっている状態。

 

そして定時の10分前には、タイムカードに行列。

就業のチャイムと共に一目散に帰宅していく同僚たち。

 

 

がらんとした職場で、ひとり仕事を続けるのがバカらしくなり、私も何度かこの定時ダッシュ(フライング?)行列に並んでみました。

ものすごい罪悪感を感じてしまった私は典型的な日本人です。

 

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そして先日、断食明け、つまり日の入後の食事会を同僚と共にするイベントがありました。

私も1日ぐらい断食にチャレンジしようと思い、食事会の前日に、

「明日は俺も断食する!」と同僚に言いました。

大盛り上がりのマレー人たち。

「ほんとにできるのー?」とナメた口をきく同僚にカチンときた私は、

「できる!約束する!」

と、パソコンの裏に「断食中」と マレー語で書いた紙を貼りました。

 

 

これでもう言い訳できない。

 


当日、朝6時に少し多めの朝食をとりました。

そしていつもより気合い入れて通勤しました。

今から夜の7時半まで食べ物も水もダメ。

楽勝!やったろやないか!

 


午前10時、最初の後悔がやってきました。

 

喉乾いた。

 

小腹も減った。

 

いつもならホットコーヒーにちょっとしたお菓子をつまむ時間。

 

でも周りにはニヤニヤしてる同僚たち。

「昨日xxにいたでしょ!」

「モリオの車のナンバーxxxxだよね!」

など余計なことばっかりよく見てる マレー人。

彼らの目を盗んで食べるなんてできそうにない。

仕方なく仕事に戻る。

 

午後1時、二度目の後悔。

空腹がかなりのレベルまできた。

仕事に一切集中できない。

いつもなら昼ご飯の時間。

いつもまずいまずいと不平を言いながら食べる食堂のごはんが、今日はこんなにも愛おしい。

 

「腹減ってないの?ww」と笑いながら食堂に向かう日本人の上司。

 

鬼め!

 

完全な八つ当たり。

いつも一切怒らない仏の上司が鬼に見えるほど精神が荒れ果ててきている。

 


午後3時、眠くなってくる。

何も食べてないのになぜ眠くなるのか。

そうか、体が危機を察知してできるだけ休ませようとしている。

こんな状態で同僚たちはいつも仕事をしてるのか。

そら何も進まなくて当然や。

同僚にいつもより優しくなる。

 

午後5時、空腹の限界。

何か食べたい。

なんでもいい。

目の前にはイス。

イスを食べたい。

いやあかん。イスはあかん。

 

イスを食べたい欲求と戦いながら、もう仕事ではなくなる。

 

午後7時半。断食明け。

この前の1時間記憶なし。

どうやってレストランまで来たのか。

酒を飲みすぎても記憶はなくなるが、何も飲まなくても記憶はなくなるようだ。

 

とはいえ、なんとか食事と水を頂けました。

同僚からは

「よくやった!」との労い。

「明日もやろう!」とのお誘い。

 

ありがとう!またやるわ。来世に。