マレーシアの衣装
イスラム教大祭前に同僚みんなで記念写真を撮ろう!ということで、次の日のドレスコードはマレー衣装と連絡が来ました。
マレー衣装、いわゆるこういう服です。
腰巻が無ければ「金持ちのパジャマか?」と思わせるテカテカ素材。
1枚くらい買わないとと思いつつ、ショッピングモールに売っているのを見かけても「いやどこで着るねんこのテカテカ」といつも尻込み。
ということで、マレーシアに2年以上もいるくせに1枚も持っていません。
でも、記念撮影は衣装着て撮りたい。
そこで同じくらいの身長の同僚に、
「明日マレー衣装を私の分も持ってきて」
と依頼しました。
「任せろ!緑か?ベージュか?紫か?全部持ってきて当日決めるか!」
とノリノリの同僚。
「いやどれか1枚だけでいい」と言っても聞く耳持たず、当日3枚持ってきてくれました。
よしよし、買わなくても何とかなった。
そんな風に考えていましたが、大事な部分を見落としていました。
それは、体重差。
確かに身長は同じですが、私の体重は68kg、彼の体重は55kg。
持ってきてくれた服すべて、見るからに横幅が全く足りない。
緑もベージュも紫も全部小さい。
しまった。。
それでも他に誰にも頼んでいないので、このどれかを着るしかない。
どれにするか。
いや、どれも一緒。
とりあえず紫を着てみる。
入らない。
押し込むこと約2分。
繊維が軋みを上げる音を聞き、「これはムリ」とギブアップ。
諦めるか。。と思ったとき、
「ベージュには切り込みがある!」
と同僚。
ベージュで再トライ。
入った!!
パッツパツ。
息ができない。
ちょっとでも気を抜けば たちまちビリビリと破れる音が聞こえそう。
「はやく、はやく写真撮影を!」
このひっきつた笑顔。
何とも不自然な姿勢と不自然な表情でカメラに収まり、同僚の手を借りて何とか脱ぐことができました。
服を借りる時は縦だけじゃなく横も気にしなければいけない。
本日の学びです。
妻「いや、頼む前にすぐわかるやろ」