ライブという宝物
日本に一時帰国して、待ちに待っていた大好きなアーティストのライブに行くことができました。
コロナ禍の中でライブは非常に制約を受けた活動の一つ。
アーティストによる魂を震わせるような音楽やパフォーマンスに対して、周りの観客と共に感情と体をぶつけながら大声で応える、そんな空間づくりができなくなりました。
多くのライブが延期、中止。
開催できたとしても、定員はキャパの半分。
隣の人と間隔を空け、その場を動かず、声を出さない。
今まで何百回とライブを見てきた者としては一体これは何なんやと思う悲しい光景でした。
今回、「声」が解禁されていました。
素晴らしい演奏やパフォーマンスに、声を出してレスポンスができる。
本気に本気で応えることができる。
それだけで涙があふれました。
38歳の男が、人目も憚らず大泣きしている様子はかなりシュールだと理解しつつ、それでも止まりませんでした。
終演後、私の後ろで見ていた方から
「最高でしたね、私ももらい泣きしました」
と声をかけてくださり、同じ気持ちの方がいらっしゃることにもまた涙しました。
「不要不急」という言葉で片付けられたライブ。
私は関係者でもなんでもありません。
ただのいちファンです。
でも「なめんな」と思ってました。
何度もライブに救われました。
何度もライブに背中を押してもらいました。
奇跡と言えるような瞬間に何度もめぐり逢いました。
私にとっては、本当の宝物です。
この3年間、ああそんなこともあったなとネタにして、また誰かが救われるライブが、奇跡のようなライブがどんどん開催されることを願っています。
ちなみに今回観戦したのはフラワーカンパニーズ。
深夜高速が心に刺さりまくりました。