アフターコロナの試練
昨年2月にマレーシアに来てから最近まで、コロナ禍でずっと国境が閉じたまま、むしろ国内さえどこも行けない状態でした。
つらい日々からようやく解放され、行きたいところに行ける幸せを最近は妻とかみしめています。
しかし、今こうして国境が開いたら開いたで、サラリーマンの私には新たな試練が待ち構えていました。
それは「神々の遊び(えらいさんの出張)」対応です。
社長、副社長、取締役、なんとか部長。。
ほとんど話したこともない雲の上の方々。
5月にマレーシア政府が出張や旅行を受け入れると発表したとたん、堰を切ったようにそうした殿上人が続々マレーシアにご降臨されます。
その受け入れ、調整、手配をするのは下々(駐在者)の仕事。
空港へのお迎え、ホテルや車、ドライバー、通訳、レストランやケータリングの手配、マレーシア社長とのミーティング、工場や店舗視察の調整、そして空港までのお見送り。。
ツアーガイドも真っ青になるレベルで、神々をもてなします。
但し神をもてなしたことで、自分の仕事がやりやすくなるとか、そういうことは特に起きません。
神は色々な場所を淡々とご視察され、色々とご下命を賜り、いいホテルに泊まりいいご飯を食べて帰っていきます。
むしろ神のご機嫌に応じて仕事が増えることもあります。
神々がご帰還されるころにはマレーシア人スタッフから「最近仕事しないで何やってんの?」という視線が私に向きます。
彼らからすると日本の神など知ったこっちゃないです。
私にとってもです。
コロナ禍はいいことなんてなかったと思ってましたが、一方でこうしたブルシットジョブを消し去ってくれてたんだなと強く実感しました。
あの頃に戻りたくないけど、戻りたい。。
神を崇めなくていい時代に。。
この日記、上司に読まれませんように。