マレーシアの旧正月
Ceti haram(チュティハラム)
マレー語で「違法取り立て屋」
マレーシアでは家や車のローンを払えなくなる人の割合が多く、借金の取り立て屋という仕事があります。
その中には違法なやり方、暴力や恐喝などを用いて取り立てる人たちもいて、そうした人たちを総称してチュティハラムと呼ぶようです。
ある日、旧正月を祝うパーティを同僚みんなですることになり、部下の女の子が参加費を集めていました。
すると周りがその子をからかって「チュティハラム!」と呼んでいました。
この言葉を知らなかった私は、響きのかわいさからこの部下のニックネームがチュティハラムなんだと勘違い。
以降ことあるごとにその子を「ハイ、チュティハラム(おいそこの悪質取り立て屋)」と真顔で呼んでいました。
ぶっちぎりアウトのパワハラ。
5,6回目くらいで周りに指摘され平謝りしましたが、上司から何度も犯罪者呼ばわりされた彼女の心痛はいかばかりだったか。
もし私が「おい萬田銀次郎」「おい闇金ウシジマ」と呼ばれたらキレ倒します。
許してくれた心の広いチュティハラム部下に感謝です。
そしてパーティ当日。
開始時間は7時半。
10分前行動を心掛ける私は7:20に会場到着。
予想していたことですが、スタートの時間になっても誰一人来ません。
それもそのはず、7時半はマレー人たちのお祈りの時間です。
なぜそのタイミングを集合時間にしたのか。。
午後8時。
まだ誰も来ません。
10人がけのテーブルに1人座って30分間、食前フルーツを食べ続けていました。
シュールすぎます。
ようやく来たマレー人たちに「ひとりで何やってんの!」と笑われる私。
誰のせいや。