マレーシアは、日本人が移住したい国ナンバーワンと言われてます。
一年中変わらない温暖な気候、低い物価、東南アジアの中ではそこそこの清潔さ。
リタイア後はマレーシアで豪華な生活を!と企むおじさんたちがいるのもよくわかります。
ただ住んでいて思うのは、すべての日本人に合うわけではありません。
特に、日本のお店のサービスレベルに慣れ親しんだ人には、おススメできません。
マレー人は典型的な熱帯の国の人たちです。
よく言えばとてもおおらかで、悪く言うなら適当です。
だからこっちも、細かいとこで怒ってたら身が持ちません。
スーパーで買った野菜が腐ってても、
肉屋で300g頼んだのに520g入ってても、
エアコン修理屋が連絡なしにドタキャンしても、
オーダーしたメニューが品切れでも、
レジに細かいのがなくてお釣りが足りなくても、
気にせず笑って、ネタにする心の広さが必要です。
店員さんは挨拶もしないし、お礼も言わないし、謝りもしません。
日本のような細やかなサービスは、無料ではないです。
それを求めるのなら、それなりのお金を払わないといけません。
その値段は、日本よりはるかに高くなります。
笑顔でお出迎えされ、350円の牛丼を頼んだらお味噌汁がついてきて、お水のおかわりを入れてくれて、元気な声でお見送りされる日本のサービスは本当に素晴らしいと思います。
ただ世界で見るといかに異質かということに気付かない人は、マレーシアに来てもすぐに帰りたくなるし、そのサービスを受けようとしたら日本より生活費が高くなります。
マレーシアで夢のリタイア生活を思い描くおじさんたちには、一度自分の性格、習慣を省みて、よく考えてほしいですね。