LISTEN
家族や友人、同僚が話しているとき、あなたは何を考えていますか。
私はよく「次に何を話そう」と頭の中に思い描いていました。
それ故、途中から話が入ってこなくなり、「だからー」「さっきも言ったけど」と相手に言われてしまうことがありました。
「相手の話を全て受けとめた方が、もっと的確な反応ができます」
と書かれてあるのはこの本。
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ]
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「いかにうまい言葉で返すか」が大事なのではなく、「いかに相手の話を全て受け入れるか」が大事。
相手の話をすべて聞き終わってから、自分が何を話すか考えても決して遅くはない、沈黙は何の問題もない、むしろ相手に注意を向けていた証だ、と著者は言います。
確かに、私が話し終わってから相手が考える様子を見るのは全く苦痛ではないし、むしろ「ああ、よく聞いてくれてるな」と好感さえ抱きます。
相手に対してはどう返すか、何をアドバイスしてあげようかをずっと考えているのは、相手の話を軽視していることになりますね。
自分のセリフを考えず、相手に耳を傾ける。これが傾聴の第一歩だと感じました。
他にもなるほどと思わせる、聴くことを大切に捉えた一冊。おすすめです。