世の中に啓発本は数多くあれど、これほど人間の本質をついた本は初めて読みました。
「7つの習慣」です。
この本は、人生の成功者が息をするように行う7つの日常的な思考、行動、習慣を記したものです。
完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]
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今更か、と思われる方も多いと思います、初稿が1989年やし。
ただ、翻訳の見事さもあって古さは一切感じません。
しっかりと自分の血肉とするため、この本から学んだことを書いていきます。
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序章には、7つの習慣を学ぶ前に理解すべきことが記載。
キーワードは、
「パラダイム」
「インサイド・アウト」
「原則中心」
「知識、スキル、意欲」
「P/PCバランス」
パラダイムとは、簡単に言うとものの見方。そしてあり方。
私達は背景や相手の事情を鑑みず、勝手な見方をしていることが多い。
勝手な思い込みで相手を判断してしまう。
「なぜ君は頼んだことをやらんの?」とイライラを部下にぶつけたことがある。
部下は自分のさらに上司から頼まれたことで大忙しだった。
そうした主観的なものの見方、何も知らずイライラをぶつけるようなあり方から、客観的なものの見方、「彼にも事情があるかもしれない。まず聞いてみよう」とパラダイムをシフトすること。
問題が起きた時に人にあたる、相手を変えようとする(アウトサイド・イン)のではなく、まず自分が変わること(インサイド・アウト)で物事を考えること。
そのような人格を正しく持つ、という「原則」を自分の中心に置くことから始める。
そして7つの習慣を身に着けるには、「知識(何をするのか、なぜするのか)」、「スキル(どうやってするのか)」、「意欲(それをしたい)」の3つが必要。
その3つを磨いていくことは当然時間もかかるし、つらいこともあるが、確実に幸福に近づくためのプロセスである。
幸福とは、最終的に欲しい結果を手に入れるために、今すぐ欲しい結果を犠牲にすることによって得る果実である。
成果(P)を得るためには、当然その土台となる能力(PC)を磨くことを怠ってはいけない。
ヒト、モノ、カネ全てに言えること。
部下のやる気を引き出す努力をせずに、ついてくるはずがない。
丁寧にメンテナンスせずして、商売道具がいつまでも使えるわけがない。
自分を磨きもせずに、考えもせずに新しい価値、収入は生み出せない。
原則を元に人格形成し、成長することで初めて大きな成果を得られるよう、P/PCのバランスを考える。
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7つの習慣に入る前から胸に刺さる話ばかりでした。
何度も読み直して、身に着けていきます。
次は第1章、「主体的になる」を書こうと思います。