外国人への「さん」付け
私の会社では、日本人とマレー人がお互いを「さん」付けで呼び合います。
日本人からは「Aliさん」、マレー人からは「Suzuki san」。
入社してから10年以上この習慣なので、特に違和感もなく私もさん付けしていました。
ただ、外国人の視点に立つと、本当に「さん」付けでいいのか?とふと考えました。
マレーシアでは、上司や年上の男性に対してEncik(チェッ)、女性にはKak(カッ)を名前の前につけて呼びます。
ちなみにインドネシアではPak(パッ)、Bu(ブー)です。
当然、マレー人同士、インドネシア人同士では上記の呼称で呼び合っています。
もし、日本の会社に入社したマレー人が上司に対して、
「チェッスズキ!」
と呼んでいたらどう思うでしょう。
え?呼び捨て?しかも最初ちょっと舌打ちせんかった?
て感じてしまいそうです。
インドネシア人が女性の上司に対して、
「ブーサトウ!」
と呼びかけたら。
誰がブタや!と突っ込みたくなるでしょう。
日本での呼称「さん」を外国人にも使う前に、これほどの違和感をもって受け入れられていないか、と考える必要がありそうです。